ストーリーについて

 
漫画を創り出す上で一番、重要かもしれない物語(ストーリー)について探ってみよう。
ドラゴンボールはみなさんもご存知のとおり、「西遊記」「里美八犬伝」を モチーフにされている。
キャラ背景として、孫悟空という名、尻尾、猪八戒はウーロン
 また、アイテムでは如意棒、筋斗雲など、
そして、ストーリーの主軸「龍珠」が里美八犬伝に手を加えたものである。
 まず、物語は龍珠探しから始まり、その龍珠探しの冒険で様々な人物と出会って いきます。
冒険過程に悟空は強くなっていくわけです。
 物語を大きく分けると
 

最初の龍珠探し編

第21回天下一武道会編

レッドリボン軍編

ピッコロ編

サイヤ人編

ナメック星編

人造人間編

ブウ編

 
というところでしょうか
DBが「サイヤ人あたりから戦闘だけのバトル漫画になった」
「最初の頃が好きだったのに」といった声をよく、聞きます。
ですが、管理人が思うにそれは、ちょっと違うと思います。
 それぞれの観方、見解があると思いますので、否定をしたいわけではありませんが、
DBは最初から戦闘漫画でもあったのです。もともと、作者はカンフー漫画を描くつもりで あったとも聞いています。
確かに物語当初の龍珠探しがもとの冒険は
無くなったかもしれません。龍珠の存在自体も脇へ追いやられたのかもしれません。
 しかし、ナメック星への目的は、龍珠探し冒険そのものではありませんか?むしろ、 サイヤ人を登場した事により、
さらに舞台を宇宙へと広大な冒険へと広がったのではないでしょうか。
ナメック星人が龍珠の産みの親であり、龍珠のルーツを知る事も出来たのです。
 作者は、ストーリーを行き当りばったりで作っているのにも関わらず、ここまでのつじつまを合わせられる感性に官服
するばかりです。シリアスなシーンにも随所にギャグを入り混ぜるあたりも流石にギャグ漫画出身と思います。
 
 11年間毎週という途方もない時間をテンションを下げることなく現れる強大な敵たち。
そんな敵たちも悟空に倒され、気づけば、悟空たちと行動を共にするようになっていき ますが、
中でも、異質な色を放っているのが「ベジータ」です。
 ここまでの敵たちを見るにヤムチャや天津飯などは、脇役的な存在に落ちつくのですが 、ベジータだけは、
脇役という鞘には収まりません。様々なキャラたちで一番、人間らしさを 感じられるのはベジータかもしれません。
その自尊心の高さから、思いのままに行動し 唯我独尊という言葉がそのまま当てはまりますが、
物語上で約10年の年月をかけて少しづつ、人を思いやる心が育ち、子をもうけ愛と優しさ知る・・・。
そんな彼の人生の一面も魅力の一部なのです。
 ピッコロの悟飯との師弟愛も忘れてはなりません。悪役であったはずのピッコロが
ライバルの息子を育て、戦闘による死の別れ・・・・。
 さらにストーリー上で一番、熱く興奮させてくれた、悟空の一番の親友クリリンの死による
超サイヤ人への変身。思い出すだけで震えてきます。
 また、漫画の根底を覆す、主人公を一端、亡き者にし、悟空の息子である「悟飯」が 主人公にかわります。
これらの突拍子もない発想が、観る者を飽きさせない、作者の努力がDB人気に起因するのでしょう。
 

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